家の傾きを感じたことをきっかけに「地盤沈下が起こっているのではないか」とご不安を感じられている方もいらっしゃるでしょう。
地盤沈下は一度起こると自然に元に戻らないうえに、時間経過とともに進行するため、地盤沈下の可能性を感じた場合はすぐに対応することが大切です。
そこで本記事では、地盤沈下の疑いを感じた際に行うとよい対応の流れを解説します。
自宅に地盤沈下のおそれがある方は、ぜひ最後までご覧ください。
地盤沈下による影響
地盤沈下は、その土地に建設されている建物や、そこで暮らす人々の身体に大きな影響を及ぼす可能性があります。
まず地盤沈下による建物への影響としては、傾きやひび割れ、そして基礎部分の抜け上がりなどが挙げられます。
くわえて、水道やガスなどの地下配管が破裂することもあるため、地盤沈下が生じている土地の建物を利用しつづけることは非常に危険です。
人体に対しては、傾いた場所に長時間滞在することによる体調不良が生じます。
代表的な症状は、以下のとおりです。
地盤沈下が原因で生じる体調不良の例
- 頭痛
- 吐き気
- めまい
- 食欲不振
- 平衡感覚の狂い
- 肩こり
自宅に地盤沈下の疑いがあり、上記の症状が現れている場合は、家の傾きが深刻である可能性があるため、注意が必要です。
なお、地盤沈下が発生すると、そこに建設されている建物の不動産価値も下がってしまうため、自宅の売却をお考えの方にとっては、その点でもデメリットでしょう。
このように、地盤沈下が起こると、その土地で暮らす人々にさまざまな悪影響が生じます。
地盤沈下を感じた際の対応の流れ
ここからは、自宅に地盤沈下が起こっていると感じた際の対応の流れを、5つの手順に分けて紹介します。
手順①自分で確認してみる
工事業者をよぶ前に、自分で地盤沈下が起こっているのかどうかを調べる方法もあります。
以下で2つの方法を紹介しますので、参考にしてみてください。
ビー玉を転がす
自宅の床にビー玉を置き、転がっていくかどうかで地盤沈下を調べる方法があります。
ビー玉が一方向に転がっていく場合は、地盤沈下によって自宅が傾いている可能性があると判断できます。
しかし、どのような建物にも多少の傾斜があるため、ビー玉が転がるからといって、必ずしも地盤沈下だと断定することはできません。
国土交通省の定める「住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」によれば、床の傾斜が「3/1,000」未満である場合は、家に問題がある可能性は低いとされています。
ビー玉は、この基準以内であっても転がることがあるのです。
なお、問題がある可能性が高いとされる基準は、床の傾斜が「6/1,000」以上ある場合です。
しかし、この基準にあてはまっていても、床の一部がたわんでいるだけで家全体の傾きが原因ではない場合は、地盤沈下の可能性は低いでしょう。
したがって、自宅のどの場所で試してもビー玉が勢いよく転がっていく場合のみ、地盤沈下の疑いがあるといえます。
地盤情報を確認する
「地盤サポートマップ」というWeb上のサービスで地盤情報を確認することでも、地盤沈下が起こっている可能性を探ることができます。
地盤サポートマップには地形や地耐力などの項目があり、それらの項目をクリックすると、マップ上に地質や地盤の強さといった情報が表示されます。
埋立地や地盤が弱い土地は地盤沈下が起こりやすいため、自宅のある地域がそうした条件に該当している場合は、地盤沈下が起こっている可能性が高いでしょう。
手順②ネットで業者を探す
自宅が地盤沈下している可能性が高い場合は、地盤沈下の修正工事を依頼する業者を探しましょう。
インターネットで検索すると、複数の業者が見つかります。
業者を選ぶ際は、実績数や工事に対する保証の有無に注目することをおすすめします。
なぜなら、実績が多いほど、経験が豊富であるため高い技術力が期待できるほか、保証があることで不具合が起きた際に追加料金が発生しないためです。
なお、業者によっては対応地域が限定されている場合もあるため、注意しましょう。
手順③いくつか業者をピックアップする
業者を選ぶ際は、1社だけではなく、いくつかの業者をピックアップすることが大切です。
工事費用や保証期間がそれぞれ異なるため、比較することでよりお得な業者を見つけることができます。
依頼したい業者がいくつか見つかった場合は、見積もりを出してもらい、実際にどの程度の費用が必要になるのかを確認しましょう。
手順④業者を選ぶ
地盤沈下の修正工事は専門的な分野であるため、作業の必要性をはぐらかして本来は不要な追加料金を請求する悪徳業者も存在します。
そのため、いくつかピックアップした業者から依頼先を1社に絞り込む際は、そうした悪徳業者に注意する必要があります。
悪徳業者を選ばないために大切なことは、担当者の対応の良し悪しを確認することです。
まずは、担当者が、工事に関して不明な点を質問した際にわかりやすく答えられるかどうかという点を確認しましょう。
回答の仕方によって、その担当者の専門知識に対する理解の深度を推測できます。
くわえて、見積もり書に記載されている費用が必要な理由を、丁寧に説明してくれるかどうかも判断基準になります。
また、ほかの利用者による口コミも、第三者の意見を聞けるため判断基準として有効です。
業者の口コミはインターネット上で簡単に探すことができるため、一度確認してみることをおすすめします。
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いかがでしたでしょうか。
地盤沈下の疑いがある際は、まず自分で地盤沈下が起きている可能性が高いかどうかを確認することをおすすめします。
その結果、地盤沈下の可能性が高いと判断した場合は、インターネットで業者を探し、いくつかの業者を比較検討したうえで工事を依頼しましょう。
業者を選ぶ際は、担当者の対応や口コミを判断材料とすることで、悪徳業者を避けられます。
なお、株式会社西川には多くの口コミが寄せられています。
口コミが多数あることで、担当者や作業の様子、そして工事後の満足度などを知ることが可能です。
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